園芸店でエニシダと並んでよく見かけるのが「ヒメエニシダ」です。両者は近縁種ですが、管理面で明確な違いがあります。
【ヒメエニシダ育て方の違い】
普通のエニシダが樹高2〜3mに達するのに対し、ヒメエニシダは樹高30〜50cm程度に収まる矮性種です。非常にコンパクトで開花期も3月頃からと早いのが魅力ですが、普通のエニシダよりも耐寒性がやや劣るという特徴があります。冬場は室内の日当たりの良い窓辺や、霜の当たらない暖かい場所で保護する必要があります。
また、寿命が短いエニシダを長く楽しむためには、エニシダ挿し木の増やし方をマスターしておくのがおすすめです。
【挿し木の手順(適期:6月中旬〜7月)】
- 今年伸びた充実した緑色の枝を10cm前後にカットする。
- 下葉を取り除き、切り口を水に30分〜1時間ほど浸す。
- 清潔な挿し木用土や赤玉土に割り箸で穴を開け、優しく挿す。
- 明るい日陰で土を乾かさないように管理すると、約1〜2ヶ月で発根する。
後継株を作っておくことで、親株が寿命を迎えても美しい花筋を途絶えさせずに引き継ぐことができます。
最後に知っておくべきリスクがエニシダの毒性の注意点です。エニシダには全草(特に種子や新芽)に「スパルテイン」や「シチシン」と呼ばれるアルカロイド系の有毒成分が含まれています。人間や犬・猫などのペットが誤って大量に口にすると、嘔吐、めまい、心拍数低下などの中毒症状を引き起こす恐れがあります。小さな子どもやペットのいる家庭では、手の届かない場所で管理し、剪定後の枝葉も速やかに片付ける配慮が不可欠です。