中島歩のパーソナリティを紐解くうえで外せないのが、その類まれなる家系です。彼は明治を代表する自然主義文学の大家、国木田独歩の玄孫(げんそん=4代後の子孫)にあたります。
育った家庭環境も文化的色彩が濃く、一般家庭でありながらも本や芸術に対する深い敬意が根付いていたといいます。日本大学藝術学部文芸学科に進学し、言葉の持つ力や人間の深層心理を学んだ経験は、現在の役者としての厚みにつながっています。2013年、200人を超えるオーディションを勝ち抜いて美輪明宏主演・演出の舞台『黒蜥蜴』で俳優デビューを飾った際も、その並外れた教養と品格が絶賛されました。
過去の対談やインタビューにおいて、好きな女性のタイプについて問われた際、彼は「自立した考えを持っている人」「互いの孤独や静寂を尊重できる人」といった趣旨の発言を残しています。ただベタベタと依存し合う関係ではなく、知的刺激を与え合いながら個々の世界を大切にできるパートナーシップを理想としていることがうかがえます。