『君に届け』本編の完結後、ファンの間で「実質的な続編」として絶大な支持を集めているのが、別冊マーガレットで不定期連載された『君に届け 番外編〜運命の人〜』です。本作は単行本全3巻で刊行されており、爽子とくるみが高校を卒業し、同じ大学へと進学した後の生活を舞台にしています。
物語の主役を飾るのは、本編で強烈な存在感を放ちながらも爽子に本音をぶつけ、自らの失恋を乗り越えた胡桃沢梅(くるみ)です。本編では描ききれなかった彼女の繊細な内面や過去のトラウマ、そして本当の幸せを掴み取るまでの過程が、椎名軽穂先生特有の柔らかな筆致と鋭い心理描写で丁寧に紡がれています。
爽子とくるみが同じアパートの隣同士に住み、本編のライバル関係から親友以上の特別な絆へと変化している様子も描かれており、原作ファンにとって涙なしには読めない至極のスピンオフ完結作です。