ファンミーティング最大のハイライトとも言えるのが、終演後に用意された接触型プログラムだ。なかでも「お見送り会」は、退場する観客をアーティストがロビーや特設ブースで直接見送る伝説の企画として知られる。一瞬のアイコンタクトや手のひらを向け合うジェスチャーを交わすだけで、長年の応援が報われたと感じるファンは数知れない。
さらに、予告なしでアーティストがステージを降り、客席の通路を練り歩く「客席降り」や、スマートフォンでの撮影が許可される「フォトタイム」が設けられるケースも急増した。自分のカメラロールに推しの肉声と笑顔が記録される瞬間は、SNS時代における最高のプレゼントとなっている。ただ座って鑑賞するだけの受動的なイベントとは一線を画す、心拍数を直撃する仕掛けが随所に散りばめられているのだ。