世界初エベレスト登頂の田部井淳子を支えた夫・政伸の献身と絆

世界初エベレスト登頂の田部井淳子を支えた夫・政伸の献身と絆

世界初エベレスト登頂の田部井淳子を支えた夫・政伸の献身と絆の全貌を分かりやすくまとめてご紹介します。

1975年、日本女子エベレスト登山隊1975の副隊長兼登攀隊長としてヒマラヤへ旅立つ際、家庭にはまだ3歳になる長女がいた。当時の日本において、幼子を置いて長期の海外遠征に出る母親への風当たりは想像を絶するものだった。「母親失格」「無責任」といった世間の冷ややかな視線や中傷が家族に向けられる中、防波堤となって淳子の背中を押し出したのが夫の政伸氏だった。

「家のことはすべて僕がやる。心配せずに自分の山を登っておいで」

政伸氏は周囲の雑音を一切気にすることなく、仕事を続けながら家事と育児を一手に引き受けた。遠征中、第2キャンプが雪崩に襲われ淳子たちが一時生き埋めになったという緊急報が日本に届いた際も、政伸氏は取り乱すことなく妻の生還と成功を信じ抜いた。この無条件の信頼と献身こそが、標高8,848メートルの頂へ淳子を押し上げた最大の原動力だった。

中川 明日香
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中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。