結論から明示すると、成田空港は千葉県に位置しています。代表的な公式住所は千葉県成田市古込(ふるごめ)1-1ですが、総敷地面積約1,111ヘクタールに及ぶ広大な空港用地は、成田市だけでなく隣接する千葉県山武郡芝山町、さらには多古町の一部にもまたがっています。
では、なぜ首都圏を代表する空港が成田の地に建設されたのでしょうか。1960年代、高度経済成長に伴い航空需要が爆発的に増加した日本において、当時唯一の首都圏国際空港だった羽田空港(東京国際空港)は、海上に面しているものの拡張余地に限界があり、将来的なパンクが確実視されていました。
当時の運輸省(現・国土交通省)は首都圏近郊で広大な平坦地を確保できる候補地を模索しました。千葉県浦安沖や富里村(現・富里市)、霞ヶ浦周辺などが検討された末、最終的に宮内庁の下総御料牧場や国有地・県有地が多く残されていた「千葉県成田市三里塚地区」が建設地として1966年に閣議決定されたという経緯があります。