「編み図の通りに編めたのに、巻いてみたらキャベツのように平坦になった」「中心が飛び出して円錐形になってしまう」という失敗は、かぎ針編み初心者が最も直面しやすいトラブルです。立体フラワーのモチーフ編みにおいて、プロと初心者を分ける決定的な違いは「巻き加減の強弱」と「底面の固定位置」にあります。
失敗を防ぎ、本物の花のようにふんわりと開かせる秘訣は次の3点です。
① 中心はきつく、外側はふんわり巻く
巻き始めの3〜4枚の花びらは、芯を作るイメージできつめにクルクルと巻き込みます。そこから外側に向かうにつれて指を中に添え、意図的にゆるく巻き重ねることで、外側の花びらが自然に外を向いて立体的に開きます。
② 底面のライン(作り目のライン)の高さを完璧に揃える
巻いていく際、編み地の「下側のフチ」が上下にズレると、中央が尖ったり窪んだりしてしまいます。机などの平らな面の上に底面をトントンと当てながら巻き進めると、底が真っ平らに揃い、上面の花びらが美しい段差を描きます。
③ とじ針で底面を十文字に貫通させて固定する
長めに残した糸をとじ針に通し、巻いた底面の編み目をすべて貫通させるように「十文字(+の形)」に針を2〜3往復通します。中心の芯から外側の花びらまでを一気に串刺しにして縫い止めることで、使用中に形がほどける心配が一切なくなります。