決勝進出の前に立ちはだかった準決勝・メキシコ戦は、まさに大会屈指の死闘でした。3点を追う苦しい展開の中、7回に吉田正尚選手が放った同点3ラン本塁打、そして4-5の1点ビハインドで迎えた9回裏。大谷選手の気迫の二塁打と吉田選手の四球で無死一、二塁とし、打席には極度の打撃不振に苦しんでいた若き主砲・村上宗隆選手が入りました。
村上宗隆 逆転サヨナラ打 舞台裏では、栗山監督の「お前に任せた、思い切って行ってこい」という全幅の信頼がありました。送りバントの選択肢を捨てて託された村上選手は、左中間フェンス直撃の2点適時二塁打を放ち、劇的なサヨナラ勝ちを収めたのです。失意の底から這い上がった若き主砲の涙は、チームの結束をより強固なものへと昇華させました。
また、侍ジャパン史上初の日系人選手として選出されたラーズ・ヌートバー ペッパーミル 反響も絶大でした。泥臭くグラウンドを駆け回る闘志あふれるプレーと、胡椒を挽く「ペッパーミルパフォーマンス」は日本中のファンを虜にし、チームの一体感を象徴するムーブメントとして社会現象を巻き起こしました。