銀幕でのシリアスな演技と並行して、真木よう子のパブリックイメージを決定づけたのが写真集を中心とするビジュアルワークです。中でも2007年に刊行された『月刊真木よう子』および『月刊真木よう子 Special』(新潮社)は、写真界の巨匠・篠山紀信や蜷川実花らとのコラボレーションによって生まれた伝説的グラビアとして知られています。
類まれなプロポーションと憂いを帯びた強い眼差しが融合した誌面は、男性読者のみならず女性層からも熱狂的な支持を集め、発売直後から増刷が繰り返される異例のロングセラーを記録しました。
過激なカットの話題性が先行したことで、一部の週刊誌やネット上では「ボディダブル(替え玉)ではないか」「私生活でのスキャンダルに起因する露出ではないか」といった様々な噂や憶測が飛び交いました。しかし、撮影に携わったクリエイター陣の証言やメイキング映像が示す通り、すべてのカットにおいて彼女自身が表現の主体として対峙しており、真木よう子という表現者の純粋なアートワークであったことが証明されています。