この希代の女傑に光を当て、世に広める決定的なきっかけとなったのが、作家・古川智映子による渾身の名作『小説 土佐堀川』です。埋もれかけていた浅子の生涯を念入りな取材のもとで描き出したこの作品こそが、ドラマ制作の原案となりました。
伝統的な時代劇の様式美を取り入れつつ、近代の幕開けを活写した本作は、単なる懐古的な作品にとどまらない新しい伝記ドラマの金字塔として評価されています。厳しい時代考証とフィクションの絶妙な融合が、不屈のヒロイン像を現代に鮮やかに蘇らせたのです。
『小説 土佐堀川』で描かれた浅子の泥臭くも高潔な生き様は、連続テレビ小説という枠組みを通じて全国のお茶の間に届けられ、多くの働く女性や現代人に深い勇気と感動を与えることになりました。