甲子園での観戦計画を立てる際、プロ野球と高校野球では座席の価値基準が全く異なる点に留意したい。春の選抜高等学校野球大会をはじめとする高校野球では、ブラスバンドの重厚な演奏と一刀乱れぬ応援団の熱気を間近で体感できる「アルプス席」が特別な意味を持つ。母校の応援はもちろん、高校野球ならではのドラマチックな雰囲気に没入したい人にとっては、内野席以上の「神席」となり得るのだ。
それに対して、阪神タイガースのホームゲームではライト側外野指定席が黄色一色に染まる熱狂の中心地となる。熱い声援を送りたい応援派はライト外野席、ゆったりと打球のゆくえを追いながらビールの味を楽しみたい大人の観戦派は3塁側のブリーズシートや内野指定席を選択するのが鉄則だ。同じ球場でありながら、イベントの性質によって「良席」の定義が180度変化することを頭に入れておこう。