月面探査の舞台は今、かつてない熱気に包まれている。記憶に新しいのが、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が成し遂げた小型月着陸実証機「SLIM」によるピンポイント着陸だ。目標地点からわずか数十メートルという驚異的な精度で着陸を果たした「シオリ(Shioli)」クレーター周辺は、日本の技術力を世界に見せつける象徴となった。
さらに、国際連携によるアルテミス計画が本格化する中、極域への関心は最高潮に達している。月の南極付近には氷(水資源)の存在が有力視されており、次世代の探査拠点として名前が次々と登録されつつある。かつての冷戦時代の競争から、持続可能な宇宙開発への移行。最新の月面マップは、私たちが未来へ伸ばす手足の軌跡をリアルタイムで記録している。