20メートルから50メートルを超えるような長尺ロープを扱う登山やアルパインクライミングの世界で、世界標準として採用されているのが「バタフライコイル(蝶結び畳み)」です。バタフライ巻きのやり方をマスターすれば、太く重いロープでも肩や首に負担をかけず、取り出し時に一切の引っかかりなく一瞬で一直線に伸ばすことができます。
クライミングロープの畳み方としてのバタフライ巻きは、次のステップで行います。
① ロープの両端を揃えるか、1本を首の裏(または手のひら)に掛けます。
② 左右交互に同じ長さの垂れ下がり(U字のループ)を作りながら、前後に折り重ねていきます。左右に振り分けることでロープに回転方向のねじれが一切入りません。
③ 全体の4分の3程度を畳み終えたら、残った末端部分を中央の束に隙間なく4〜5回巻きつけます。
④ 巻きつけた最上部でロープの輪(バイト)を作り、束の上部にある隙間に下から上へ通します。
⑤ 通した輪の中に末端をくぐらせて引き締めれば完成です。
この登山ロープの収納方法で作った束は、ザックの雨蓋に挟んで安定して携行できるだけでなく、使用時は末端を引いて輪を外すだけで、空中に投げても絡まらず真っ直ぐに落ちていきます。