この場所が他の都市公園と一線を画す最大の理由は、その極めて高い生物多様性にある。千葉市という都市部に位置しながら、ここにはかつての関東平野に広がっていた原風景とも言える自然環境が手つかずのまま残されている。春先になると、木漏れ日が差し込む林床に可憐な紫色の花を咲かせるカタクリ群生地は、関東でも有数の規模を誇る。
カタクリだけでなく、キクザキイチゲやヤマブキソウ、さらには夏から秋にかけて咲く多様な野草や野鳥たちの姿も観察できる。園内を歩いていると、ふと珍しい野鳥のさえずりが耳に届き、都市のすぐそばにいることを忘れてしまう。保全団体と行政が手を携えて護り続けてきたこの環境は、生きたネイチャーミュージアムそのものと言えるだろう。