「字に自信がない」「筆記体用のペンを持っていない」という方でも、手持ちのボールペンやサインペン1本で本格的なレタリングに見せる裏技があります。それが「フェイクカリグラフィー(Fake Calligraphy)」という技法です。
専用のブラッシュペン(筆ペン)がなくても、次の3つのポイントを抑えるだけで、見違えるほどスタイリッシュな手書き文字が完成します。
① 「下ろす線」だけに二重線を引いて塗りつぶす
カリグラフィーの基本原則は「下に向かって引く線=太い」「上に向かって引く線=細い」です。まずは通常のペンで普通に筆記体を書いた後、ペン先が上から下へ動いた部分にだけ平行な線を描き足し、内側を塗りつぶします。これだけで、高価な万年筆で書いたような美しいメリハリが生まれます。
② 文字の傾斜(スラント)を「65度〜70度」に統一する
文字が乱雑に見えてしまう最大の原因は、文字ごとに傾きがバラバラになることです。メッセージカードに薄く鉛筆で約65度から70度の斜めガイドラインを数本引いておき、文字の縦軸をその角度に揃えるだけで、驚くほど統一感のある仕上がりになります。
③ 「バウンスレタリング」で動きと抜け感を出す
文字のベースライン(下限のライン)を完全に一直線にするのではなく、小文字の「r」や「y」の下部をあえて少し下に落としたり跳ねさせたりする「バウンス」を取り入れると、こなれた遊び心を演出できます。