東京駅から東北新幹線「やまびこ」で約2時間15分。アクセス性の高さは、多忙な現代の旅行者にとって最大の魅力と言える。JR東日本が主導する広域交通ネットワークの強化や、過去の「東北デスティネーションキャンペーン」を契機とした周遊インフラの整備が結実し、一ノ関駅は岩手県南部の観光ゲートウェイとして確固たる地位を築いた。
かつて地方の観光業は大型バスツアーによる短時間の立ち寄りが主流だった。しかし現在、個人旅行(FIT)の急増にともない、レンタカーや路線バスを自在に組み合わせて地域を深掘りする旅スタイルが拡大している。岩手県観光協会のデータを紐解いても、一関・平泉エリアにおける滞在時間の長期化と、リピーター層の増加が明確に示されている。