ベトナムがブラジルと並ぶ世界有数のコーヒー産業の大国へと成長を遂げた裏には、あるひとりのカリスマの存在がある。「ベトナムのコーヒーキング」と称されるダン・レ・グエン・ヴー(Dang Le Nguyen Vu)氏だ。
彼が率いるチュングエン・レジェンド(Trung Nguyen Legend)は、かつて原料として安価に輸出されがちだったロブスタ豆の価値を根本から変革した。同社が提唱した独自の「コーヒー哲学」と、こだわり抜いたプレミアム豆のブランディングは、国内外の市場を席巻。巨大な市場へと成長した現在のベトナムコーヒー界において、ビジネスと文化の両面を牽引する絶対的な原動力であり続けている。