作詞を手掛けたのは、鳥塚繁樹氏(補作詞:加瀬邦彦氏)です。想い出の渚の歌詞は、「君を見失った砂浜」を舞台に、寄せては返す波の情景と、二度と戻らない若き日の恋心を重ね合わせた構成になっています。
「渚」「白い波」「風」といった具体的な名詞を散りばめながらも、なぜ恋が終わってしまったのかという直接的な理由はあえて語られません。この余白の美学こそが、聴き手自身の個人的な追憶を投影させ、時代を超えて共感を呼び起こす意味と深みを生み出しています。鳥塚氏の甘くクリアなリードボーカルが、感傷的になりすぎずカラッとした哀愁を届ける点も、本作の最大の魅力です。