SNSや知恵袋などで頻繁に推奨される裏ワザに「瓶の底を手で叩く」「蓋の縁をスプーンの背で叩く」というものがあります。この手法の有効性と安全性について、検証取材を行いました。
結論から言うと、蓋の縁を軽くトントンと叩く行為は、内部の密閉パッキン(塩ビライナー)の密着を微細にずらし、空気の通り道を作る効果が一定程度認められます。また、瓶底を平手で叩くことでキャビテーション(液中の圧力変化)が起き、一時的に蓋への圧力が緩むケースもあります。
しかし、危険性が高いため推奨できません。特に金属製ツールで瓶の首元や蓋を強く叩くと、ガラスの目に見えないマイクロクラック(微小亀裂)を誘発し、回した瞬間にガラスが粉砕して大怪我を負う事故が報告されています。食品内に微細なガラス片が混入するリスクも否定できないため、衝撃を与える方法ではなく、摩擦力強化や熱膨張、テコの原理を用いる安全な手法を優先すべきです。