ネット検索で「ピエール 瀧 ケンタウロス」と打ち込むユーザーの多くが抱く最大の誤解は、「あれはテレビ番組のバラエティ企画で作られた一発ネタのコスプレではないか」という思い込みです。しかし、事実は全く異なります。
ケンタウロスはバラエティ発祥の借り物ではなく、電気グルーヴのライブ表現における必然性から生まれた純度100%のステージギミックです。電気グルーヴというユニットにおいて、ピエール瀧の担当パートは長年「Taki(瀧)」または「Vo, 演奏, パフォーマンス」と表記されてきました。音響機材を操らない瀧が、いかにして卓球の紡ぐ電子音と同等以上の質量をステージ上で放つかという命題に対し、過激な衣装とフィジカルで対峙し続けた結果の産物なのです。
また、「単なるウケ狙いの安っぽい着ぐるみ」という見方も誤りです。激しいステージングやテクノの高速BPMに耐えうるよう、骨組みの耐久性や重心設計、動きやすさまで計算された特注の造形物であり、瀧の屈強なフィジカルがあって初めて駆動する高度なパフォーマンスツールでした。