百恵さんのライフワークとして広く知られているのがキルト作家としての活動です。長男の妊娠を機に手芸をはじめ、キルト作家の第一人者である鷲沢玲子氏に師事してから30年以上のキャリアを誇ります。
毎年のように「東京国際キルトフェスティバル」などの大規模展覧会に大作を出品し、その緻密なステッチと卓越した色彩感覚は、専門家からも「プロの作家として一級品の域に達している」と高く評価されてきました。
2019年に刊行されたキルト作品集『時間の花束』(日本ヴォーグ社)は、予約開始直後から注文が殺到し、発行部数20万部を超える大ベストセラーを記録しました。引退後初となる著書の出版は社会的なニュースとなりましたが、そこには家族への愛情や日常の記憶を布地に縫い込んだ作品群と、静謐なエッセイが収められていました。2026年現在も自宅のアトリエスペースで日々針を持ち、家族や友人の節目を祝うキルトの制作をライフワークとして継続しています。