『クレヨンしんちゃん』に登場するメインキャラクターの中で、唯一名字もフルネームも明かされていないのがボーちゃんです。野原しんのすけ、風間トオル、桜田ネネ、佐藤マサオと他の4名が明確な姓名を持つのに対し、作中の名簿や園児一覧でも一貫して「ボーちゃん」と表記されています。
ネット上のコミュニティや知恵袋などで頻繁に見かける「本名は井川棒太郎(いがわ ぼうたろう)」という噂ですが、これは完全な二次創作・ネットミームであり、臼井儀人先生の原作漫画にもアニメ公式設定資料にも存在しません。かつて個人サイトや掲示板で投稿されたネタが、真偽不明のまま拡散したものが定着してしまった形です。
同様にファンの好奇心を刺激し続けているのがボーちゃんの母親の正体です。他の防衛隊メンバーの母親(みさえ、みね子、もえ子、竹広)が強烈な個性とともに頻繁に登場する一方、ボーちゃんの親の登場回は極めて限定的です。
原作第10巻およびアニメ初期のエピソードにおいて、授業参観や送迎のシーンで「後ろ姿」や「首から下」のみがわずかに描かれた事例は存在するものの、母親の顔が正面から明確に描写されたカットは過去に一度もありません。作中の会話から「お母さんに怒られた」「お母さんが作ってくれた」といった家庭的な言及はあるため、実在して普通に暮らしていることは確かですが、あえて全貌を描かない演出が徹底されています。