血縁関係にとどまらず、両者の歩みには「スポーツ外交」という共通のキーワードが浮かび上がる。高円宮憲仁親王は日本サッカー協会の名誉総裁を務められ、2002年の日韓ワールドカップ成功に絶大な貢献を果たされた。その遺志を継ぎ、現在も名誉総裁として精力的に活動を続けていらっしゃるのが高円宮妃久子さまだ。国際的なスポーツ舞台での久子さまのスピーチや外交手腕は、国内外で高く評価されている。
一方で、麻生太郎氏もまたクレー射撃の日本代表としてモントリオールオリンピックに出場した経歴を持つ熱烈なスポーツ人であり、スポーツ振興や国際競技大会の誘致・運営に深く関与してきた。日本サッカー協会をはじめとするスポーツ団体の支援や国際親善の現場において、皇室のソフトパワーと政界の調整力が暗黙の了解のもとで響き合ってきた歴史は興味深い。