記念館の展示エリアに足を踏み入れると、そこはまさに日本プロ野球(NPB)の黄金期を回顧する殿堂だ。プロ入りを果たした千葉ロッテマリーンズ(当時はロッテオリオンズ)時代の無骨なバットから、中日ドラゴンズ、読売ジャイアンツ、北海道日本ハムファイターズで打ち立てた数々の偉大な記録を物語る品々が整然と飾られている。
圧巻なのは、三冠王を3度獲得した際の記念盾と、野球殿堂入りを祝うレリーフだ。打撃理論の極致に達した落合氏が実際に使用したバットは、握り部分の削り込みやバランスがミリ単位で調整されており、訪れた野球経験者たちは息をのんで見入ってしまう。
展示物は定期的に入れ替えが行われており、長年のファンでも訪れるたびに新しい発見がある。球界の常識に挑み続けた孤高の打者が残した足跡は、今も色あせることなく見る者を魅了し続けている。