番組が放映された翌朝、全国の店舗で繰り広げられるのは光景としては壮絶だ。開店前から駐車場は満車となり、ウエイティングシートは一瞬で名前で埋め尽くされる。審査員が絶賛したメニューはもちろん、不合格となったメニューを「確かめたい」という客までが押し寄せる。
売上は通常の数倍に跳ね上がり、食材の在庫は瞬く間に蒸発する。現場のスタッフにとっては戦場のような混乱を極めるが、この爆発的な反響こそがテレビメディアと外食企業のコラボレーションが持つ巨大なパワーだ。
消費者は単にお腹を満たすために店舗へ行くのではない。「あの緊迫した審査をクリアした味」を自らの舌で確かめ、体験という名のストーリーを買いに走っているのだ。