Q1:手袋もレジ袋も落ち葉もない完全な手ぶらのとき、手を汚さない手段はありますか?
A1:身の回りの小物の中で「使い終わったレシート」や「名刺・紙くず」を2〜3枚重ねて指先に当てるだけでも、直接オイルに触れるのを防ぐことができます。また、足元のスニーカーの靴底のゴム部分をチェーンの下部に軽く添えて押し上げ、ペダルを手で回すという上級テクニックもありますが、靴が汚れる可能性があるため、薄い紙類を挟むのが最も確実です。
Q2:チェーンが外れたまま惰性や下り坂で走行しても問題ないですか?
A2:絶対に走行してはいけません。たるんだチェーンがスポーク(車輪の針金)や路面に巻き込まれると、後輪が突如ロックして転倒する極めて危険な事故につながります。さらに、車輪の骨組みであるスポークを何本も切断してしまい、ホイール交換(数万円の損害)が必要になるケースが頻発しています。外れたら直ちに安全な場所で完全停止してください。
Q3:変速付き自転車の場合、ギアの位置はどこにして作業するのが一番楽ですか?
A3:作業を始める前に、手元のシフトレバーを操作して「リア(後輪)を最も小さく重いトップギア(外側)」に設定してください。ディレイラーのバネの引っ張りが最も緩むポジションになるため、チェーンの張力に余裕が生まれ、驚くほど小さな力でギアへ掛け直すことができます。
Q4:チェーンに吹き付ける油は、家庭にあるCRC 5-56(浸透潤滑剤)でもいいですか?
A4:応急処置としては使えますが、恒久的な使用はおすすめできません。揮発性が高く粘度が極めて低いため、チェーン内部に必要な本来のグリスまで洗い流してしまい、数日後には完全に油分が切れて激しいサビや摩耗を引き起こします。後日必ず、粘着性のある「自転車用チェーンルブ(潤滑油)」を塗布し直してください。