数々の名曲を世に送り出した村下孝蔵ですが、1999年6月24日、コンサートのリハーサル中に突然倒れ、くも膜下出血により46歳の若さで急逝しました。そのあまりに早すぎる死は、音楽界に大きな衝撃と深い悲しみをもたらしました。
しかし、彼が遺した楽曲の生命力は途絶えることがありませんでした。『初恋』はリリース以降、島谷ひとみ、Acid Black Cherry、つるの剛士、中森明菜、玉置浩二、三浦祐太朗など、ジャンルや世代を超えた数多くのトップアーティストによってカバーされ続けています。
なぜこれほど多くの歌手が『初恋』を歌い継ぐのか。それは、奇をてらわない美しい旋律と、日本語が持つ本来の響きや情景描写が完璧に調和しており、歌い手の個性を引き出しながらも楽曲自体の芯が揺らがない強度を持っているからです。