鈴虫の鳴き声の仕組みと真相|電話で聞こえない理由や飼育法を徹底解説

鈴虫の鳴き声の仕組みと真相|電話で聞こえない理由や飼育法を徹底解説

鈴虫の鳴き声の仕組みと真相|電話で聞こえない理由や飼育法を徹底解説を詳しくリサーチ! 知っておきたい トピックの裏側を分かりやすく展開します。

鈴虫の鳴き声を楽しむ際、まず知っておくべき前提は「鳴くのは成熟したオスのみ」という点です。メスの羽にはやすり状の脈や鏡膜が存在せず、羽を擦り合わせても音は出ません。オスが鳴く理由と求愛行動には、厳しい生存競争と子孫繁栄のための明確な戦略が刻まれています。

昆虫行動学の観察研究において、オスの鳴き声は状況に応じて明確に3種類へ使い分けられていることが確認されています。

  • ひとり鳴き(本鳴き・誘引鳴き):「リーン、リーン」と一定のリズムで強く鳴く。遠くにいるメスを呼び寄せると同時に、周囲のオスへ自分の存在を誇示する基本の鳴き声。
  • 誘い鳴き(口説き鳴き):メスが視界内や触角の届く範囲に接近した際、「リリリリ…」とテンポを速め、低く柔らかい音色へ変化させる求愛シグナル。
  • 争い鳴き(威嚇鳴き):他のオスと遭遇した際、触角を激しく振り乱しながら「リッ、リッ、ルルルッ」と短く鋭い濁った音を放ち、縄張りから相手を追い払う。

メスは前脚の脛節(けいせつ)にある「鼓膜器官」でオスの発する4.5kHzの音波を感知し、より張りのある強い鳴き声を放つオスの元へと引き寄せられます。交尾の直前、オスは羽を立てたままメスに背中を向け、胸部後方にある「誘引腺」から甘みのある分泌液を出してメスに舐めさせます。メスが夢中で分泌物を摂取している隙に交尾を完了させるという、徹底して計算された生殖行動が営まれます。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。