認知症の中核症状とは?物忘れとの決定的な違いと家族の正しい対応法

認知症の中核症状とは?物忘れとの決定的な違いと家族の正しい対応法

認知症の中核症状とは?物忘れとの決定的な違いと家族の正しい対応法についての疑問解決ガイドをご紹介します。

中核症状の代表格として最初に現れやすいのが、記憶障害と見当識障害です。この2つが重なることで、本人は激しい不安や混乱に直面することになります。

記憶障害では、特に「直前の出来事や新しい情報」を覚える短期記憶から失われていきます。数分前に聞いた話を忘れて同じ質問を繰り返したり、財布や鍵を置いた場所が分からなくなったりします。その一方で、数十年前の幼少期の記憶や職歴といった古い記憶(長期記憶)は比較的保たれる傾向があります。

見当識障害とは、自分が置かれている「時間」「場所」「人物」の状況を正しく把握できなくなる状態です。一般的には次のような順序で進行します。

  • 時間の見当識障害:今日の日付、曜日、季節、現在時刻が分からなくなる(真夏に厚着をする、真夜中に起きて出かけようとする)。
  • 場所の見当識障害:通い慣れた道で迷子になる、自宅にいるのに「家に帰りたい」と言い出す。
  • 人物の見当識障害:知人や親戚の顔が一致しなくなり、進行すると配偶者や自分の子どもが誰なのか認識できなくなる。

こうした混乱に伴い、お金の計算ができなくなったり、契約の是非を正しく判断できなくなったりする判断力低下への対処法としては、日常の複雑な選択肢を減らし、「AとBのどちらにする?」といったシンプルな2択で意思確認を行う工夫が有効です。

吉田 誠
著者

吉田 誠

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。