ネット上の育児情報には、科学的根拠が乏しいまま拡散されている通説がいくつか存在します。代表的な2つの誤解を正します。
誤解1:「生米からレンジで作った方が栄養価・風味が圧倒的に高い」
「生米からの炊飯でなければ米本来の甘みが出ない」という言説がありますが、生後7〜8ヶ月の乳児の味覚受容体において、短時間レンジ加熱による生米調理と炊飯済みご飯からの再加熱調理で有意な嗜好差が生じるという科学的証拠はありません。むしろ生米からのレンジ調理は芯残りや加熱ムラのリスクが高く、消化器官が未発達な赤ちゃんに胃腸の負担をかける危険性があります。日常的な調理としては、「大人用に炊いたご飯から水分量を調整して作る」ほうが加熱ムラが少なく極めて安全です。
誤解2:「吹きこぼれ防止弁付きの保存容器ならラップ不要で失敗しない」
蒸気弁付き容器は便利ですが、お粥のような高粘度デンプン液体の突沸・膨張圧には耐えきれず、弁の隙間から糊状の泡が吹き出して庫内を汚すケースが多発しています。専用容器であっても、深さに余裕を持たせ、初回は様子を見ながら加熱するのが原則です。