インターネット上の掲示板やSNSでは、「宗教色が強いのではないか」「校則が厳しすぎて息が詰まるのではないか」といった極端な言説が散見されます。教育ジャーナリストとしての現地調査と内部関係者へのヒアリングから、その実態を検証します。
智辯学園の母体は宗教法人「辯天宗」ですが、授業で特定の教義を信奉させたり、入信を強制したりすることは一切ありません。朝礼時の黙想や感謝の祈り、礼法指導などを通じて行われるのは、あくまで道徳的基盤の育成です。命を尊び、親や周囲の人々に感謝するという普遍的な人間教育のツールとして宗教的哲学が活用されています。
また、校則に関しても、頭髪検査やスマートフォンの校内利用制限、通学時のマナー指導など、私立伝統校として標準的な基準が敷かれています。現代の自由放任な風潮と比較すると「厳しい」と評されることもありますが、在校生の保護者からは「思春期の誘惑が多い時代に、学校がしっかりとした境界線(バウンダリー)を引いてくれるため安心できる」という評価が大半を占めています。