スマホ予約や自動精算機の導入など、待合室の混雑緩和に向けたデジタルシフトが進む。高齢の患者が多いこの地域で、デジタルツールの導入は一筋縄ではいかない。スマートフォンの画面操作に戸惑う高齢者に、ボランティアや事務スタッフが付き添って説明する光景は、もはや日常茶飯事だ。
それでも、カルテの電子共有やオンライン診療の試験的導入は、医師の移動時間やカルテ探しの手間を劇的に削減しつつある。最先端のテクノロジーを導入すること自体が目的ではない。いかに現場の泥臭い運用に落とし込み、お年寄りを取り残さない形で効率化を進めるかが、成功の鍵を握っている。