スマートフォンの画面越しにすべてが完結する時代だからこそ、人々は「手触りのある体験」を求めている。近年、若い世代の参拝者が目に見えて増えているという。彼らが求めているのは、ドグマ(教義)の押し付けではなく、自分自身と静かに向き合う時間だ。
オンラインでの法要配信やアプリを活用したコミュニケーションをいち早く取り入れる一方で、リアルな場での「対話」を最も重視する姿勢。このハイブリッドなアプローチが、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視しつつも精神的な充足感を求めるZ世代やミレニアル世代の琴線に触れている。情報過多の日常から一時的にプラグを抜く、いわば「デジタルデトックス」の場としても機能しているのだ。