高河ゆんの功績を語る上で避けて通れないのが、アニメーションにおけるキャラクター原案としての顔だ。特に2000年代後半に社会現象を巻き起こした『機動戦士ガンダム00』での仕事は、従来のロボットアニメのファン層を大きく広げる起爆剤となった。
彼女が描くキャラクターたちは、中性的な美しさと、内に秘めたヒリヒリするような葛藤を同時に抱えている。この独特の造形センスは、その後の『悪魔のリドル』などでも遺憾なく発揮された。アニメーターたちが「動かしがいがある」と口を揃える彼女のデザインは、静止画としての美しさと、映像としての躍動感を両立させる稀有なバランス感覚の上に成り立っている。