かつて鳥の飼育といえば、庭先に置かれた鳥かごで鳴き声を楽しむスタイルが一般的だった。しかし現代では、リビングの片隅で家族の一員として濃密に対話するライフスタイルへと完全に移行している。映画『WATARIDORI』が捉えた息をのむような飛翔の美しさや、アニメーション映画『ブルー 初めての空へ』に描かれた豊かな個性は、私たちの鳥類に対する認識を大きく塗り替えた。
散歩の必要がなく、排泄物の匂いも極めて少ない。一人暮らしのワンルームや防音設備の限られた集合住宅において、鳥類は現代人のライフスタイルに驚くほど自然にフィットする。羽繕いをするかすかな音、止まり木を移動するリズミカルな足音。都市の喧騒から帰宅した部屋に生命の息吹があるという事実は、孤独感を和らげる確かな処方箋となっている。