初めて訪れる愛好家が最も不安を抱くのが、べんてん屋の待ち時間と行列に関するローカルルールや現場の混雑実態です。ネット上では「初心者には敷居が高い」「注文のルールが厳しいのではないか」といった噂が散見されますが、実際の現場観察に基づくと、それらの多くは誤解に過ぎません。
店主やスタッフの接客は至極丁寧であり、威圧感のある雰囲気は一切ありません。ただし、人気店であるがゆえに守るべき現場の鉄則が存在します。
まず、現在のべんてん屋の混雑状況としては、昼のピークタイムである11時30分から13時30分にかけてが最も列が長くなり、平日であっても20人前後、週末には30人以上の並びが発生します。麺の茹で時間がしっかり取られており、一人ひとりに丹念に仕上げられた丼が提供されるため、1ロットあたりの回転スピードは大手チェーンのように素早くはありません。
ネットの誤解を正すポイントとして、以下の3点を意識しておくとトラブルなくスムーズに案内されます。
第一に、「全員揃ってからの並び」が鉄則です。代表者が先に並び、後から連れが合流する「代表待ち(割り込み)」は固く禁止されています。第二に、「食券の購入タイミング」は店頭の案内に従い、スタッフから声がかかった段階で購入する流れが基本です。第三に、「麺のボリューム」に対する認識です。標準サイズで一般的なラーメン屋の大盛り相当(茹で前約300g前後)があるため、少食の方や女性は食券提出時に「麺少なめ」や「麺半分」を遠慮なく伝えることが推奨されます。