叶井氏の私生活において最も大きな存在が、2009年にパートナーとなった漫画家の西原理恵子さんです。お互いに酸いも甘いも噛み分けた大人同士として始まった二人の関係は、世間の一般的な「夫婦像」にとらわれない、唯一無二の深い信頼関係で結ばれていました。
叶井氏には過去の結婚歴があり子供もいましたが、西原家の一員として家族行事にも自然体で関わり、お互いのプライベートや生き方を最大限に尊重し合っていました。がん発覚後、西原さんは彼の「抗がん剤を使わず、痛みを抑えて普段通りに暮らす」という意向を全面的に受け入れ、最期まで自宅で寄り添い続けました。
西原さんは自身の漫画作品やエッセイでも叶井氏との日々をユーモアと哀愁を込めて描写。叶井氏が旅立った際も、最後まで取り乱すことなく「よく笑い、よく飲み、見事に駆け抜けた人生だった」と彼を讃え、多くのファンがその強い夫婦愛に胸を打たれました。