「にんげんだもの」相田みつをの真実|波乱の生涯と名言の秘密

「にんげんだもの」相田みつをの真実|波乱の生涯と名言の秘密

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相田みつをの代名詞とも言える代表作が、1984年に出版された処女詩集『にんげんだもの』です。当時60歳だった彼が世に問うたこの本は、口コミから火がつき、累計数百万人以上に読まれる歴史的ロングセラーとなりました。

表題作の「にんげんだもの」は、完璧になれない自分、つい欲や弱音が出てしまう自分を「それでいいんだ」と受け止める名句です。また、「つまずいたっていいじゃないか にんげんだもの」という一節は、プレッシャーに押し潰されそうな人々に救いを与え続けています。

一見すると平易なひらがな交じりの文字ですが、実は徹底した基礎修練の上に成り立っています。王羲之をはじめとする古典の筆法を極限までマスターした上で、あえて技巧を削ぎ落とし、童心のような素朴な線に昇華させているのです。一文字の点ひとつ、線の曲がり具合ひとつに何日も悩み抜いた末に完成した、血の滲むような結晶でした。

吉田 誠
著者

吉田 誠

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