現在、KAPITALを語る上で欠かせないのが「BONE(ボーン)」シリーズをはじめとするアイコンピースの存在です。背骨や肋骨、関節を大胆にフェルトパッチや抜染プリントで表現したデザインは、北米のヒップホップスターたちがプライベートで着用したことを契機に、一気に世界基準のトレンドへと昇華しました。
熱狂的なKAPITALボーン評判は衰えを知らず、国内定価が45,000円から75,000円前後のスウェットやフリースジャケットに対し、海外のリセールマーケットでは一時2倍から3倍以上のプレミアム価格で取引される過熱状態を生み出しました。この需給ギャップが、リアル店舗の在庫状況を大きく歪める主因となっています。
現場取材班が都内の直営店を定点観測したところ、週末の開店前には数十名に及ぶ列が形成される光景が日常化しています。来店客のおよそ60%から70%が訪日客や海外バイヤーで占められる日も珍しくありません。スタッフが店頭にボーンジャケットを補充した途端、わずか数十分でハンガーから姿を消すケースが頻発しています。「せっかく最寄り店を訪れたのに、目当てのグラフィックアイテムが一切見当たらない」という落胆の声は、こうした熾烈な争奪戦が生み出している直接の結果です。