では、ソーシャルメディアや口コミプラットフォームの実情はどうなっているのでしょうか。X(旧Twitter)や大手口コミポータルに投稿された過去数千件の言及を精査すると、評価は決して一元化されていません。
高評価をつけているユーザーの多くは、「ふんわりとした柔らかいスポンジの口当たり」「実家に帰る際に祖父母から子どもまで全員が喜ぶ安心感」を挙げています。一方で批判的な意見を詳しく紐解くと、「甘みが強すぎて1個で十分」「洋菓子専門店の上品なケーキを期待すると肩透かしを食らう」といった、味覚の嗜好や購買前の先入観に基づく声が大半を占めています。
東京駅の八重洲地下街やJR改札内の土産店で利用者の動向を観察すると、インバウンドの旅行客から新幹線のビジネスパーソンまで、迷わずまとめ買いしていく姿が日常的に見られます。つまり「まずい」という噂は、決して品質の粗悪さを示すものではなく、知名度があまりに高すぎる巨大ブランド特有の「分母の大きさゆえに生じる嗜好のグラデーション」と結論づけるのが客観的な実情です。