ネット上には多種多様な裏技情報が溢れていますが、素材や着用シーンに応じた正しい判断を行わないと、大切な着物を傷めることになりかねません。
最大の盲点は、「正絹(シルク)の長襦袢に両面テープを使用するリスク」です。化繊(ポリエステル)の洗える長襦袢であればテープ跡をベンジンや専用クリーナーで落としやすいですが、デリケートな正絹生地は糊残りで変色や毛羽立ちを起こす危険があります。正絹素材には、安全ピンまたはざっくり縫いを選択するのが安全です。
また、「安全ピンは着崩れしやすい」という誤解もありますが、テンションのかかる「背中心」と「左右の鎖骨付近」の留め位置さえ外さなければ、1日中歩き回ってもズレる心配はありません。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
縫わない手法が向いている人:
・普段着、カジュアル着物、浴衣に半衿を合わせたい方
・洗えるポリエステル長襦袢をメインで着用している方
・着付け当日の朝など、とにかく時間がない方
手縫い(またはざっくり縫い)にすべき人:
・成人式の振袖、結婚式の留袖・訪問着などフォーマルな礼装を着る方
・高級な正絹(絹100%)の長襦袢を使用する方
・重厚な刺繍半衿など、厚みと重量がある半衿を使用する方