印刷されたブロック体のキリル文字が読めるようになっても、独学者が次に直面するのがロシア語筆記体読めないという深刻な壁です。ロシア現地の直筆文書や手書きメニュー、サインなどを目にした際、多くの学習者が「波線やミミズの這った跡にしか見えない」と途方に暮れます。
SNSや知恵袋などの学習者コミュニティを調査すると、以下のような切実な証言が多数見受けられます。
「ブロック体はやっとマスターしたのに、ロシア人の書くメモを見たら『и』『ш』『щ』『т』『л』の区別が一切つかない。全部同じ波線に見える」
「単語『шиншилла(チンチラ)』の筆記体画像を見て絶望した。ただのギザギザの連続にしか見えず、独学を諦めかけた」
筆記体において「т」が小文字で「m」のように書かれ、「д」が「g」のように崩されるなど、ブロック体とは完全に乖離した形状変化が生じるのがロシア語筆記体の特徴です。しかし、専門の教育機関やロシア語通訳者の指導現場では、「初心者の段階で筆記体の完全習得に固執する必要はない」というのが近年の共通見解となっています。公的文書やデジタルテキストの大半はブロック体であり、まずは活字体の読解と発音の定着を最優先することが、挫折を防ぐ現実的な戦略です。