実際に25畳LDKで暮らすファミリーの声を検証すると、満足度を左右しているのは「温熱環境」と「家具のスケール感」であることが明確になります。
都内の注文住宅に暮らす40代世帯は、入居当初の体験を次のように振り返っています。
「念願だった25畳LDKに大きな吹き抜けを設けました。引き渡し直後の初冬、23畳用のエアコンをフル稼働させても部屋全体が温まらず、電気代請求が月4万円を超えて愕然としました。急遽サーキュレーターを導入し、翌年に床暖房の稼働ルーティンを見直したことでようやく安定しましたが、大空間の熱損失を甘く見ていたのは事実です」(注文住宅建築・実居住者の手記より)
一方で、入居前の綿密なプランニングによって極めて高い満足度を得ている家庭もあります。大手ハウスメーカーで平屋を建てた30代夫婦のケースでは、「アイランドキッチンを中心に据え、ダイニングとリビングの床高に段差(ピットリビング)を設けたことで、25畳の広さがありながら家族それぞれが心地よい居場所を確保できている」と語られています。
広さそのものが悪影響を及ぼすのではなく、空間の「抜け」と「囲まれ感」のバランスを設計段階でいかに緻密に組み立てるかが勝負の分かれ目となります。