羊角島国際ホテルには、世界中に衝撃を与えた有名な謎が存在します。それが「エレベーターのボタンに存在しない5階」、通称・隠しフロアの存在です。
建物の構造上、4階と6階の間には確実にフロアが存在するものの、一般のエレベーターでは停止しません。非常階段を使って侵入した外国人旅行者が撮影した映像には、天井が極端に低く薄暗い通路、壁一面に貼られた反米・体制礼賛のプロパガンダポスター、そして施錠された無数の小部屋が記録されていました。このフロアこそが、宿泊客の通話傍受や部屋の盗聴を行う監視要員の待機拠点であると目されています。
2016年、アメリカ人大学生のオットー・ワームビア氏がこのホテル内で政治スローガンの書かれたポスターを剥がしたとして拘束され、後に悲劇的な結末を迎えた事件は記憶に新しいところです。監視網の死角に見える場所であっても、建物全体が強固な罠として機能している現実をまざまざと見せつけました。