この既存ルートの構図を根本から覆すのが、東日本旅客鉄道(JR東日本)が威信をかけて進める「羽田空港アクセス線(愛称:Target to Haneda Access)」の整備計画だ。都心と空港を乗り換えなしの直通で結ぶという、まさに長年の悲願である。
休止していた貨物線(大汐線)を再活用し、東京港トンネル付近を経由して空港地下へ潜り込む「東山手ルート」が開通すれば、東京駅と羽田空港の間は乗り換えゼロ、所要時間は約18分へと一気に短縮される。スーツケースを抱えて階段を昇り降りする苦痛から完全に解放される未来はすぐそこだ。
国土交通省の認可を受け、工事は本格化している。JR東日本のトップを務める喜㔟陽一社長も、輸送ネットワークの変革に向けた戦略的投資として本プロジェクトの着実な進捗に強い意欲を示す。単なる時間短縮にとどまらず、新幹線が発着する東京駅のメガハブ機能と国際空港がシームレスに直結するインパクトは計り知れない。