日本の窓辺の歴史を紐解くと、常にその中心には立川ブラインド工業株式会社の存在があった。1938年、創業者である立川豊吉が灯した情熱の火は、戦後の復興期から高度経済成長期を経て、独自の技術革新へと結実していく。木製建具や障子が主流だった日本家屋に、スラット(羽根)の角度で光をミリ単位で制御するスラットブラインドを普及させた功績は極めて大きい。
時代が移り変わり、住宅設備・建材産業全体が激動の再編期を迎えるなかでも、同社は一貫して窓装飾品製造業のパイオニアとしての誇りを失わなかった。現社長の池崎久也が舵を取る現在も、その思想は不変だ。単なる遮光装置にとどまらず、住まい手のウェルビーイングを高める環境制御デバイスとして、ブラインドを再定義し続けている。