銘柄選定の指標として最もポピュラーなのが「配当利回り」です。投資した金額に対して年間でどれだけの配当が得られるかを測る尺度であり、計算式は極めてシンプルです。
配当利回り(%) = 1株あたりの年間配当金額 ÷ 現在の株価 × 100
例えば、1株あたりの配当金が年間150円、現在の株価が3,000円の場合、配当利回りは「150 ÷ 3,000 × 100 = 5.0%」となります。一般的に東証プライム上場企業の平均配当利回りは2%前後を推移しており、3.5%〜4.0%を超える水準にある銘柄が「高配当株」と呼称されます。
しかし、利回りの高さだけで判断するのは極めて危険です。もう一つの重要指標である「配当性向(はいとうせいこう)」を同時に確認しなければ、企業の無理な背伸びを見抜くことはできません。配当性向とは、その期に稼いだ純利益のうち何%を配当金に回したかを示す指標です。
配当性向(%) = 1株あたり配当金 ÷ 1株あたり当期純利益(EPS) × 100
日本の上場企業における配当性向の標準的な目安は30%〜40%です。配当性向が70%〜100%を超えている場合、稼いだ利益のほぼすべてを配当に吐き出しているか、場合によっては過去の貯金を崩して配当を支払っている状態(タコ足配当)を意味し、業績が少しでも悪化すれば即座に「減配(配当の引き下げ)」に追い込まれます。