「世界で一番お姫様 そういう扱い 心得てよね」という強烈な第一声から始まる楽曲の正式名称は、『ワールドイズマイン』(World is Mine)です。2008年5月31日に動画共有サイト「ニコニコ動画」へ投稿されるや否や爆発的な再生数を記録し、瞬く間にボカロ 名曲 歴史の最前線へと駆け上がりました。
作詞・作曲を手掛けたのは、後に数々のアニメ主題歌やJ-POPシーンを席巻することになるクリエイター集団「supercell」のコンポーザー・ryo(supercell)氏です。イラストレーターのredjuice氏が描いた、ベッドの上で挑発的かつ可憐に微笑む初音ミクのメインビジュアルは、当時のネットユーザーに強烈な視覚的インパクトを与えました。
当時、黎明期にあったボーカロイドシーンにおいて、初音ミクは「未来的なバーチャルシンガー」として無機質、あるいは記号的に扱われるケースが目立っていました。しかし本作は、初音ミクに「等身大のわがままな少女」という極めて人間的で感情豊かな人格(キャラクター性)を吹き込み、初音ミク 代表曲としての地位を不動のものにしたのです。