なぜこれほどまでに矢継ぎ早な改革が進むのか。その羅針盤となっているのが「富山第一銀行 新中期経営計画2026」だ。単なる貸出シェアの拡大ではなく、顧客一人ひとりの生涯価値(LTV)向上と徹底した収益構造の強靭化を旗印に掲げている。
地域密着型金融の原点に立ち返りつつも、収益基盤の多様化を急ぐ。過疎化と高齢化という地方特有の課題に直面する富山において、守りの経営だけでは立ち行かない。地元の中小企業支援と個人資産のコンサルティングを両輪とし、地域経済全体の持続可能性を担保する狙いが透けて見える。経営陣が描くシナリオは極めて現実的であり、冷徹なまでの自己変革を前提としている。