ネット上のコミュニティやSNSでしばしば議論の的となるのが、「『神々のトライフォース』のリンクはなぜ髪がピンク色なのか?」という疑問です。イラストや公式アートワークでは茶髪や金髪で描かれているにもかかわらず、実際のゲーム画面では鮮やかなピンク(あるいは赤紫)の頭髪になっています。
一部のネット上では「開発スタッフの気まぐれ」「容量不足によるバグ」といった俗説が囁かれることがありますが、これは明確な誤解です。当時のスプライトパレット(1キャラクターに割り当てられる色セット)の設計資料や現場証言を検証すると、草地(緑)や茶色の地面と同化せず、暗いダンジョンでもリンクの頭部位置を一瞬で見失わないための視覚的コントラスト設計であったことが分かります。リンクの肌色とハイライト、そして頭髪を1つのパレットで効率よく管理するための、極めて論理的なカラーコーディネートだったのです。
また、近年のレトロゲーム愛好家の間で見落とされがちなのが「当時のブラウン管(CRT)テレビ特有のにじみ」です。エミュレーターや現代の高精細液晶でクッキリ拡大表示するとギザギザに見えるドットも、当時の走査線とにじみを通すことで、自然なグラデーションと立体感を生み出すよう計算されていました。「昔のドット絵をそのままベタ移植すると違和感が出る」と言われるのは、この表示デバイスの差に起因しています。